ゲストに満足してもらえる引き出物を選びたい人は、どんな引き出物があるかネットなどで調べたりしているかもしれません。
しかし、式場以外で引き出物を発注した場合、多くの式場では「持ち込み料」がかかります。
平均的な持ち込み料は1つあたり500円ほどです。
人数分×500円となると数万円の違いが出てきますね。
ひどい式場だと引き出物の三点セット(引き出物、引菓子、縁起物)のひとつずつに持ち込み料がかかることも・・・

式場でお願いしてグレードを上げるか、ゲストに渡すものを選んで持ち込み料を払うか・・・
こんな悩みを持っているかもしれません。
今回は、持ち込み料がかかる理由と、持ち込み料を払わないための対策をご紹介します。

僕が結婚式をした式場でも、引き出物の持ち込み料が1点につき500円かかりました。
ゲスト人数分の持ち込み料がかかるのって、結構費用的にもネックになるんですよね。
引き出物を式場以外で発注すると持ち込み料がかかる理由
【理由①】式場も提携業者からマージンとして利益を得るから
式場は引き出物を取り扱う業者と提携している場合が多く、式場経由で新郎新婦が引き出物を注文した場合は、式場側は提携業者からマージンを受け取ることができます。
そこで、新郎新婦が外部業者で発注してしまうと、そのマージン分の儲けが無くなってしまいます。なので、外部から引き出物を持ち込む場合は、マージン分の利益を穴埋めするために持ち込み料を設定しているのです。

式場は引き出物業者と提携することで利益(マージン)を得ています。
【理由②】手提げ袋代は大きく利益が出るから
ゲストに引き出物を贈る際に、品物を入れる手提げ袋(紙袋)で式場は利益を上げることができます。
式場によってその金額は違いますが、300円~500円ほどの料金が見積書に計上されていませんか?
紙袋だけでも、式場側はカップル1組で数万円の利益を上げることができるので、できれば式場経由で注文をしてほしいのです。
なので、持ち込み料を設定することで、カップルが外部業者に流れることを防ぎ、手提げ袋からも利益を上げることができます。

手提げ袋も式場が利益を上げやすいアイテムです。
式場のロゴなどが入った手提げ袋って500円とか高額なことが多いようです。
【理由③】引き出物はそもそもアップセルの一環
「式場が引き出物はどうしますか?」と、引き出物が載ったチラシなどを渡してくるのはアップセルの一環です。
結婚式だけではなく、それに付随するサービスなどを販売して最終的な支払い金額を上げていく手段のひとつです。
結婚式では定番となっている引き出物ですが、引き出物はそもそも絶対にその場で渡さないといけないものではありません。
後々宅配することもできますし、絶対に式場で引き出物を準備しておく必要はありません。
とはいえ、定番化している引き出物を用意しないという選択は難しいですよね。

引き出物もアップセルの一環ですね。
式場が利益を伸ばすための「結婚式オプション」のひとつです。
【理由④】管理や準備費がかかるから
引き出物は式場側が披露宴会場のゲストテーブルの下に準備することが大半です。
式場で注文した引き出物であれば、スムーズに準備ができますが、新郎新婦が外部の業者で発注したものだと、その管理や準備の手間が増えるので、持ち込み料がかかるという理由もあります。
しかし、作業量としてはさほど変わらないわけですし、これは式場側のあまり説得力がない言い逃れ的な理由でもあります。

持ち込み料の理由ってそもそも「式場が利益を伸ばす機会を失うから」ってのが本音ですよね。
引き出物の持ち込み料を無くす方法【対策】
持ち込み料をかけず、式場以外で引き出物を発注したい場合の対策をご紹介します。
よく紹介される方法もピックアップしますが、中には微妙な方法もあります。
理由とともに解説していきます。
【持ち込み料のを無くす方法一覧】

持ち込み料をかけない方法はいくつかありますが、無理やり無くそうとすると本末転倒になることもあるので注意してくださいね。
①持ち込み料がかからない式場を選ぶ?【微妙な選択】
引き出物の持ち込み料がかからない式場を選択もあります。
しかし、これはあまり得策ではないというか、引き出物の持ち込み料で式場を決定してしまうのはあまりおすすめしません。
なぜなら、引き出物の持ち込み料がかからなくても、他の費用が高くなっているケースもありますし、そもそも数万円の持ち込み料を基準に式場を判断するのはあまり良い選択ではないからです。
自分たちが気に入った式場が、「たまたま引き出物の持ち込み料がかからなかった」というのであれば良いのですが、「持ち込み料がかからないからこの式場にしよう」では、他に後悔することが出てくるリスクもありますので、できれば避けるようにしましょう。

持ち込み料を式場の決定理由にしてしまうと後悔するかも!
式場を選んでいる段階の人は注意してください。
②式場に「持ち込み料減額」の交渉をする【注意は必要】
引き出物を外部業者に発注したい場合は、まずはプランナーに相談してみましょう。
完全に持ち込み料が無料になるケースや、500円の持ち込み料を半額の250円に下げられるかは式場によって変わってくるかもしれません。
式場によっては、持ち込み料の値下げに一切対応してもらえないこともあるかもしれませんが、
例えば、「料理かドリンクの値段を上げたいので、引き出物の持ち込み料を無くしてもらえませんか。」などと、「○○はするので、持ち込み料を下げてほしい」とお願いしてみましょう。
ただ、式場は様々な方法で利益のバランスを取る施策を用意しているので、「引き出物の持ち込み料は安くなったけど、披露宴会場のお花は高くなった」ということも結構あり得ます。
カップルが気付かないところで値段のバランスがとられることもありますので、その辺の金額は見積書を常にチェックしながら交渉をするよう注意してください。

持ち込み料が値下げになっても、他のもので費用が増えては意味がありません。
③発注する業者が負担してくれるケースがある【品物のグレードが下がらないよう注意】
これは逆の発想なのですが、持ち込み料はかかるけど、その分を外部業者が負担してくれる場合もあります。
結果的にカップルは、持ち込み料を払いつつも、持ち込み料を払っていないのと同じ金額で式場以外で引き出物を購入できるので出費的には変わりません。
しかし、持ち込み料を肩代わりしてくれる業者のギフト内容(クオリティ)が妥当かどうかは内容をよく見て判断するようにしてください。
持ち込み料を負担してくれるけど、引き出物の内容がそれほどクオリティが高くない場合は、式場で頼んだ方がまともだったということもあり得ます。

引き出物業者のキャンペーンなどで、持ち込み料がかからないこともあるようです。
ただ、その分引き出物の内容やクオリティが低下していないかはチェックしましょう。
④手提げ袋も付けてくれる業者を選べば持ち込み料はかからない?
式場の手提げ袋も平均で500円ほどかかります。
その分を外部のギフト業者が負担してくれる場合(手提げ袋もサービスで付けてくれる場合)、式場に手提げ袋代を支払う必要が無い分、持ち込み料がかかってもトントンになります。
また、引き出物の袋だけを式場のものより低価格で自分たちで準備すれば数万円の節約も可能です。
引き出物用の紙袋はAmazonや楽天でも購入することができます。(1袋あたり250円あれば良いものが買えます)
■Amazon

手提げ袋代を少し節約できれば、持ち込み料がかかっても多少節約できますね。
外部業者が手提げ袋を付けてくれるならラッキーですね。
⑤引き出物の宅配サービスを利用する【式場で渡したい人には不向き】
引出物を宅配にすれば、そもそも「式場に持ち込まない」わけなので、持ち込み料がかからないという理屈です。
ただし、式場でゲストに何かを渡したいと考えている場合は、後日宅配される贈り物は不向きかもしれません。
■宅配サービスは「ヒキタク」などが有名です
[ad]https://www.piary.jp/weddinggift/set/wfd/

持ち込み料をかけない手段として宅配もありですが、式場で何かを渡したい人もいるかもしれませんね。
⑥持ち込み料がかからないサービスを利用【カードだけなので持ち込み料が不要】
最後にご紹介するのは、完全に持ち込み料も手提げ袋代もかからないサービスです。
引き出物三点セットを一枚のカードにまとめることができるので、品物や手提げ袋も式場で渡す必要がありません。
さらに、二次会に参加するゲストや、遠方から来たゲストの荷物負担にならないという点がおすすめです。
ゲストは式場でカードを受け取って、スマホでQRコードを読み込み贈り物を選ぶことができます。
カタログギフトのスマホ版という形態ですね。
最近では「結(yui)」というサービスがカードのおしゃれさから話題になっています。

気になる方は利用した人の感想などをご参考ください。


僕も結婚式をする時点で知っていれば選択肢に入っていたなー
持ち込み料はできるだけ避けてゲストに良いものを
式場以外の引き出物業者に発注する場合、どうしても持ち込み料が気になり、贈り物のグレードを下げてしまいがちになります。
グレードを下げてしまうと、ゲストへの感謝の表現も低下してしまうので、できれば避けたいところですよね。
なので、持ち込み料や手提げ袋代はなるべくカットして、できるだけ贈り物のグレードはキープしたまま、自分たちが贈りたいものを選べる手段をとることをおすすめします。


僕も引き出物のグレードはかなり迷いました。
持ち込み料がネックで、グレードを下げないためにも式場が提携しているカタログギフトを選択しましたが、
当時、持ち込み料がかからない外部の引き出物サービスを知っていれば、そっちも選択肢として有力だったと思います。
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